理科研究部【合同】 最新情報

2023年5月

【理科研究部】日本地球惑星科学連合 JpGU 2023年大会(高校生セッション)での発表の報告

2023年05月24日

5月21日(日)に幕張メッセで開催された「日本地球惑星科学連合 JpGU 2023年大会(高校生セッション)」に、高校3年の宇野澤さんが参加し、ポスター形式の発表をしました。
研究テーマは「歴史津波による寺社と家屋の変遷」(講演番号:O03-P83)です。

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※クリックすると拡大表示されます。

高校生セッションのポスタータイムは、13時45分~15時15分の90分間の設定でしたが、宇野澤さんのポスターの前には13時頃から報道関係の記者や研究者の方が絶え間なく訪れ、熱心に見て質問や議論をしてくださいました。
閲覧調査をした文献の内容や明治三陸地震津波などの歴史津波の浸水域に関して、専門的な質問やコメントも多くありましたが、1つ1つに自信をもって謙虚に丁寧に対応している姿を、将来の研究者をイメージしながら安心して見ていられました。

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ポスターの内容には、今年9月で発生から100年の節目をむかえる1923年関東地震(関東大震災をもたらした地震)の神奈川県鎌倉市の被害についても言及していたため、神奈川新聞社の記者の方から取材を頂きました。

ポスター会場には、2人の卒業生が訪れ、熱心に議論をしてくれました。
1人は理科研究部に所属して地震に関する取り組みを行い、現在も地震の研究を継続している大学院生(34期の増田君)、もう1人はAL土曜講座で「地震・火山を学び伝える」を受講された千葉大学の学部生(40期の岡安君)です。
卒業後も地震の研究を続けられている、あるいはこの分野に興味をもって、後輩の発表の場に足を運んで下さるのはたいへん嬉しいことです。

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高校生セッションのポスタータイムの終了時刻(15時15分)以降は、一般の(大人の)研究者のポスタータイムになりましたが、多くの方々に訪れていただき、18時過ぎにようやくひと段落致しました。そこで、「5時間はあっという間でした」という宇野澤さんの一言は印象的でした。

ポスター会場で頂いた多くの助言は、今後の研究の発展にたいへん有意義なものでした。
高校3年生のため、間もなく現在取り組んでいるこの研究は一区切りとし、大学入試が終わってから継続をしていく予定です。

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