防災対策
平成23年3月11日の東日本大震災を教訓として、本校では大災害に備え、次の策を講じています。
- 緊急地震速報受信機の設置
- 緊急地震速報受信を仮定した避難訓練を実施しています。
- 飲料水・食料の備蓄
- 1人、水1リットル、乾燥非常食3食分を全校生徒分備蓄しています。
- アルミブランケットの用意
- 全校生徒分を備えています。
- 避難訓練、防火・防災訓練の実施
- 年2回、1学期と2学期に実施します。
- 救急・危機管理研修会の実施
- 教職員を対象に、応急処置・救急搬送などの訓練を年1回行います。
- 校舎はすべて耐震構造
- 校舎棟4棟、体育館、講堂などすべての校舎が耐震構造です。
災害時の対応
災害時は、生徒を学校に留め置くことを基本としています。登下校時は時々の状況によりますが、原則として学校に戻ります。
生徒は、保護者に直接引き渡します。引き渡しまでは学校が責任をもって預かります。
平成23年 東日本大震災についての対応
3月11日 地震発生時の対応
震災時、本校は6時間目の授業中でした。校内放送により生徒は避難訓練で行っているように、机の下に入り、身の安全を確保しました。授業終了後、学校の近辺から徒歩や自転車で通学する生徒は安全を確認した上で下校しましたが、公共交通機関がストップしたため、1700名の生徒は帰宅することができませんでした。帰宅できない生徒は学校に留め、1700食のおにぎりと備蓄食糧を確保いたしました。
なかなか携帯電話等がつながらない中、インターネットだけはダウンすることがなかったため、保護者に向けて、学校の様子、対応などを随時、アップしました。
夜には、食堂に炊き出しを依頼して、全生徒におにぎりを配給しました。幸い、本校は給食を実施しているため、調理には困ることはありませんでした。全教職員が学校に残り、担任は各HR教室で、生徒とともに一夜を過ごしました。また、深夜に迎えにくる保護者のために、24時間学校の窓口を開け、対応いたしました。
翌日になっても帰宅できなかった生徒は、安全を確認したうえで、教職員が車で送り届け、お昼頃には全生徒が無事に帰宅することができました。
4月中旬 校内募金活動を実施 生徒会の発案により、校内で、「東北地方 地震復興支援募金活動」を行いました。中学では計19万2140円、高校では計50万1564円、理科研究部のOBから3万4000円の合計69万3704円集まり、全額を、日本赤十字社を通して東日本大震災における被災地への義捐金として送りました。
6月1日 避難訓練を実施 大型の余震等に備えるため、緊急で臨時の避難訓練を実施しました。
6月4、5日 文化祭において
園芸同好会の生徒の発案で、文化祭において保護者会と共同で福島県産の農作物を販売し、その収益金と義捐金を合わせて10万88円を福島に送りました。
中学校のバザーの収益金32万6980円、高校のバザーの収益金29万8424円、合わせて62万5404円全額を、日本赤十字社を通して東日本大震災における被災地への義捐金として送りました。
クラスで行った模擬店、喫茶店等、19クラス分の収益金128万9063円を全額、宮城県災害対策本部に義捐金として送りました。
この2日間で行われた文化祭では、計201万4555円を被災地支援のために送りました。
理科学部の取り組み
2009年8月に、理科学部の部員たちが、気仙沼で合宿を行い、東北大学の今村教授と「気仙沼の巡検から学ぶ津波学」の研究をしました。昭和35年のチリ地震津波の様子、水位データ監視システムの見学や、超音波津波計で津波の仕組みの実験を行いました。
まさに、研究場所が今回の津波被害の中心地ということで、部員一同、大変な驚きとともに、お世話になった方々の安否を心配しました。
理科研究部として独自に募金活動を行い、現役、OBの部員たちからの募金を義捐金として送りました。