中学での学び
クラス編成
中学校には「東大クラス」と「難関大クラス」が設置されており、アクティブ・ラーニング(AL)は、どちらのクラスとも教育の根幹に据えて学んでいます。ともに同じカリキュラム、同じ進度で授業を行っており、中学3年では、高校の先取り授業を行います。
学年が進むときに難関大クラスから東大クラスへ移る生徒もいて、年によっては東大クラスを増設することもあります。
アクティブ・ラーニング
教師が一方的に生徒に知識を伝達する講義形式ではなく、課題研究やグループワーク・ディスカッション・プレゼンテーションなど、生徒が自ら頭を使って考えたり、議論したりするような教育を行っています。
本校では、学びにおける基礎基本を徹底させることを教育の根幹と考え、その上で個性と応用力・表現力を育むという観点からALを導入しています。大学受験は通過点と考え、先を見据えた教育を展開していきます。
校外AL
中学1年 河口湖AL
実地での“体験”が、教室での“学習”を深める。
自然溢れる河口湖を舞台に、教室で学んだことを実際に体験し、意欲的に学ぶことの楽しさを実感していきます。事前に授業で学んだ溶岩棚や縄状溶岩などを実際に見て、歩き、触れることで、教科書で学んだ言葉や図が実感という刺激に変わり、学びの楽しさを味わえます。
中学2年 京都AL
日本の伝統文化を学び、先人の叡智を肌で感じる。
日本を代表する古都、京都・奈良を訪れ日本の伝統文化を学びます。事前のグループ研究で神社・仏閣など日本の伝統文化に対する知識をつけ、現地の実物を見ることで造形を深めます。研究内容や現地での移動プランはすべて生徒が立案していきます。完成したグループ研究の結果は、翌年のオーストラリア修学旅行先で英語を用いたプレゼンテーションに発展します。
中学3年 オーストラリアAL
伝える喜び、理解から生まれる絆。
オーストラリアを訪れ、ホームステイ、現地校訪問を行います。現地校の数学や理科の授業に各自が参加したり、2年生の京都ALの研究内容を英語でプレゼンしたり、積極的にコミュニケーションを取ります。事前に普段の英語の授業で基礎基本を徹底的に学ぶとともに、AETによってコミュニケーション能力を育みます。身に付けた英語力を駆使して、オーストラリアでそれを実践することが、生徒それぞれに大きな感動を生みます。グローバルな視野が身につき、知的好奇心が刺激され、帰国後は英語のみならず社会科などあらゆる教科で明るく積極的に学習する姿勢が見られます。
校内AL
栄東新聞
中学1年生は栄東をテーマに新聞を作成し、文化祭で展示しています。新聞作製のために2,3人がグループとなって、100人以上いる先生達にインタビューを行います。事前にアポイントメントを取り、質問内容を考え、回答を上手くまとめて記事を書きます。聞き取り調査や、自分や他人の意見をまとめる活動は、今後のALの導入として大きな意味を持っています。
課題研究プロジェクト
中学3年生になると、自分たちで課題を見つけ、その課題について研究を行う「課題研究プロジェクト」がはじまります。生徒自らテーマを決めて研究を進め、研究結果はグループごとに紙にまとめます。「首都圏に鉄道の新路線を作る」や「三匹の子豚の狼の体格と肺活量」など、ユニークな研究テーマもあり、生徒達は楽しみながら課題研究に取り組みます。
各教科のAL
国語
読解力・記述力・表現力をトータルに使いこなす。
教科学習の基礎力、生活の基礎となる国語では、単に試験問題を解く力を付けるだけではなく、国語力を元に創造性のある活動ができるようになることを目指しています。スピーチ指導では全員が評価者となってメモを取りながら聞くことで、話者としての訓練と同時に聞き手としての素養も身に付けます。読解力に加えて、記述力・表現力を養い、総合的な国語力を育成しています。
英語
自分の気持ちを英語で表現できる喜び。
英語では身体・五感を駆使して、コミュニケーションの楽しさを感じながら、英語力の定着を図っています。たとえば、生徒同士が2人1組で向かい合い同時に英文の音読を行い、音読スピードを競うゲームをしたりしています。またAETによる「国際理解」の時間が設定されています。英会話や英語のスピーチをしたり、英文の手紙を書いたりすることを通して、英語で自分の気持ちを表現できる喜びを感じられるような取り組みが行われています。
数学
創造力、ひらめきを大切に。
創造力、ひらめきを大切に考える数学では、1つの問題にいくつもの道筋、解法があることを意識しています。生徒たちは数学の授業ではグループになり、色々な解法を探し出し、もっと簡単な手順で解けないものかと皆で意見を出し合っています。実生活や他教科に見え隠れする数学的な発想と理論、そこから生まれる楽しさを実感しながら真の数学力を養っていきます。
社会
その場所を訪れた時に大きな感動が生まれる。
授業で地形図や歴史など、前提となる知識を身に付けた上で、実際にその場所を訪れた時には大きな感動が生まれます。その感動は知識定着の大きな助けとなります。実りある校外ALとなるよう、グループ研究や、プレゼンを通して皆で積極的に研究していくことを大切にしています。
理科
体験や現象、自然から学ぶ力を育てる
「地球を貫通するトンネルを掘ったら?」「家庭の電気代を安くするには?」「ドラクエから学ぶ酸化還元!」このような話を深く掘り下げて行くのが栄東の理科AL。基礎知識を習得した上で、物事の本質を考えていく楽しさを経験します。仮に班によって違った実験結果が出ても、そこで答えを教えずに「なんで違ったんだろう」と生徒が考える…そんな探究の過程の面白さ・大切さを学びます。また、校内科学五輪には学年を問わず多くの生徒が参加してNo.1を目指して競い合います。
専門
教科
専科はALの宝庫。
専門教科はALの宝庫です。情報の授業では、商品開発チームの一員という前提で、新商品を考え、パワーポイントを駆使してプレゼンを行います。どんなアイディアが必要とされているのか、どんな見せ方をすれば商品として売り出すことができるかなどを考えます。
キャリアAL
20年後の履歴書
20年後の自分を予想し、その履歴書を書きます。どんな仕事をしているか?その仕事をするための免許・資格は何か?それらを取得する為の進路は?自分で調べて解決していくうちに、抽象的だった自分の夢が、現実味を帯びてきます。
ジョブ・コンテンツ
夢を育み、夢を叶える道筋を掴むため、各方面で活躍している卒業生や保護者にご自身の仕事の具体的な内容ややりがい、求められる資質などについて講演していただきます。
弁護士や起業家、記者、デザイナー、医師、外交官、公認会計士など、普段は聞くことのできない世界の話をパワーポイントや資料を使って詳しく説明していただきます。
様々な職業の具体的な仕事の中身を知ることで、自分の将来について考える良いきっかけにもなります。