「心磨き」の実施
1月の後半に、中学野球部は「心磨き」と題して、奉仕活動を実施しました。普段自分たちが当たり前に行っている練習、生活の裏にはいろいろな人の支えがあって「当たり前」に過ごせています。そのこと自体を、どうしても忘れがちになってしまいます。
今回ボールを使わずに練習時間をすべてつぎ込んで、いろいろな活動を行った結果、生徒たちには言葉で伝えるより、ずっと大きなものを感じてもらえました。最終日に記入した『振り返りレポート』の内容を掲載しますので、ご覧下さい。
野球部『振り返りレポート』
今回の「心磨き」で感じたこと
・体育館のもともときれいではなかったトイレを自分たちでも満足いくくらいピカピカに掃除し、最初はこのくらいでいいかなと思っていたのが、ここはもっときれいになるんじゃないかという思いにかわっているのが自分でも分かりました。
・ゴミ拾いでは普段何も気にせず使っていた道にゴミがたくさん落ちていてびっくりしました。きれいに出来たのはすごくうれしかったけれど、たばこの吸い殻が30、40個も落ちていたのにはショックでした。この「心磨き」を通して自分はこれから絶対にポイ捨てをしないという気持ちになりました。
・「心磨き」した後の駅から家までの帰り道で今まで気が付かなかったゴミに気が付くようになったり、すれ違った人への挨拶が以前より大きな声でできるようになりました。
・「心磨き」をして、すぐやる気がなくなる自分を止めるための力が、まだ自分には足りていないということがよく分かりました。また、全体で集まって出来ていることが、家に帰り一人になるとできなくなる自分が情けなくなりました。
・今回「心磨き」で一生懸命掃除をしていると初心に戻れるような気がしました。明日から練習が再開するのでどんな練習でも丁寧にこなしていきたいと思いました。
・誰か人のためになることで自分の気持ちも心も変わった感じがしました。
・今回の「心磨き」でゴミを拾った時の気持ちよさや、先生や町の人などに感謝されるうれしさも分かり、これからも続け、自分の心をきれいにしていきたいと思いました。
・最も心に残り、やりがいを感じたのはトイレ掃除でした。普段とても汚いからこそ、掃除した分、心が強くなった気がし、また、終わってすぐにきれいになったと周囲の人が認めてくれたのがうれしかったです。
・東大宮のゴミ拾いをし、地域の方にお礼を言われやりがいを感じ、人の見ていないところでも、自然とゴミ拾いができるようになりたいです。
・普段の練習の時、身の周りのものを丁寧に扱わなかったり、あまり指示を聞こうとしない仲間が「心磨き」を積極的に取り組み、「とても気持ちがいい」と言っていてとても良かったです。帰り道でも、駅のホームでゴミを拾ってゴミ箱に入れた仲間がいたのでこれからも継続してやってほしいと思い、また自分自身もやっていこうと思いました。
・自分は今回の「心磨き」で、日頃たくさんの人達からの支えがあって野球ができていることを痛感しました。また、学校の先生からも信頼があって野球ができているのに、その信頼をないがしろにするような事はしてはいけないと改めて気づきました。
・このチームが発足されたときに決めた目標、それは「栄東中野球部のファンを増やす」。この目標を達成するには、きちんとした礼儀正しい生活をおくるだけでなく、それ以上に今回の「心磨き」をやって得ることができた、人を助けるということだと思います。人がやろうとする前に気付き、人を助けられるよう身につける、それが「心磨き」をする本当の意味だと思います。
・ゴミ拾いをしていて、ゴミを探すための目配りは、プレーの視野の広さを鍛えられると感じたことや、清掃する側の気持ちもよく分かり、これからは容易な気持ちで悪さをしたり、見て見ぬふりをしないようにしたいと思いました。
・家での宿題である「心磨き」は自分の部屋の片づけや、自分で食べた皿などを洗いました。いつもやってくれる親へ感謝すべきだと思いました。
・一番感じたことは今までにないくらい、いろいろな人のためになったという実感がわく4日間でした。今のチームが発足してから、こんなに一生懸命「心磨き」したことがなかったので、チームとしても全員でできたのはいい経験になりました。
今後も継続的に実施して行きたいと思っています。