「一篇の詩に出会った話」
編者:Pippo/ 出版者:かもがわ出版
編者であるPippoさんが、いろいろな分野で活動されている11名の方の「特別な一篇の詩」について、インタビューしたものをまとめた本です。
一人一人選ぶ詩のジャンルも違うし、その詩からどのようなメッセージをもらったのかも違いますが、なぜその人がその「一篇の詩」に惹かれたのか、背景を知ることで自分の解釈がもっと深いところまで達していきます。
私が特に好きなのは、後藤聖子さんの「特別な一篇の詩」である「ひきだし」(西尾勝彦『言の森』)です。小説を切り取ったような、読みやすい詩なのですが、後藤さんの解釈を読むとその詩の言葉以上のものが自分の中でじわじわと広がっていきます。
「〈一篇の詩〉がつれていってくれる場所、見せてくれる風景...」
「...詩の行方を探す旅に出かけましょう。」
『一篇の詩に出会った話』 はじめに より
(中3 Y.Hさん)