「革命前夜」
著者:須賀 しのぶ/ 出版者:文藝春秋
昭和から平成に切り替わる時、バブル期の日本から東ドイツの音楽学校に留学したピアニストの眞山。
多様な国籍、価値観を持つ人々との衝突や葛藤を通じて、自分らしい音楽や生き方を見つけていく成長物語。
ある日、伴奏の依頼を引き受けたことがきっかけで、徐々にこの国の変革の波に巻き込まれていきます。
父の友人がのこした楽曲とその家族との交流、革命前夜の東欧の様子など、終盤はサスペンス要素が多く、一気に読んでしまいます。
誰が仲間で誰がそうではないのか?二転三転する流れにハラハラし、最後は驚きと感動。
映画を観た後のような読後感です。
(中3 Y.Yさん)