「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
著者:ブレイディ みかこ / 出版社:新潮社
この本は1人でも多くの人が読むべきものだと思いました。
英国に住み英語を喋る子供をもつ日本人の筆者の実体験をもとに書かれたこの本は、
人種差別などの世界が抱えている問題について深く考えさせられるものでした。
筆者の子供の友達には、家庭環境にめぐまれない子や、
両親がそれぞれ別の国に産まれたことでいじめを受けている子など、多様な子がいます。
その子たちの様子について考える筆者の子供の言葉は、同じ中学生として共感できることや、
「なるほど。。」と思うことがたくさんありました。
また、筆者とその子供が日本に帰省した時、
英国風の顔立ちをした子供をみた日本人たちが異端視する様子など、
日本人(世界中の人)の他文化への寛容の無さがみえてくる作品でした。
世界が抱える問題、自分たちの身近に起こりうる問題などについて考えられる、本当に読むべき一冊だと思いました。
(中2 D.Sさん)