「カラスの親指」
著者:道尾 秀介 / 出版社:講談社
この不思議な書名『カラスの親指』の「カラス」は「詐欺師」のこと。
また「親指」はお父さん指、つまり「父」のこと。
ではそれらが意味するのは...?
それは本を読み終えてからのお楽しみ。
人生や社会に負けて詐欺を生業とする中年2人とスリの玄人の少女。
そしてなぜか舞いこんできたカップルと猫。
5人と1匹の奇妙な「他人同士」の同居生活が始まるが、彼らの背負っている重い過去が消えることはない。
それでもその過去を振り切るため、それぞれの人生を懸けて彼らが企てたある大きな計画。
果たしてその結果は?その裏に隠された驚きの真実とは?
「家族」のあり方について考えさせられる、笑って泣ける1つの物語。
(中1 M.Mさん)