「さよなら、アルマ」
著者:水野宗徳 / 出版社:サンクチュアリ出版
ある1枚の古ぼけた写真。
そこには「祝出征・アルマ号」と書かれた幕の前で、凛々しく鎮座する犬の姿があった。
第二次世界大戦中、およそ10万頭もの犬たちが、軍犬として戦場に送られた。
当時、戦争中の日本にとって、人間より優れた視覚や嗅覚を用いた警戒・捜査能力はとっておきの兵器だった。
もちろん、日本だけではない。
例えば、旧ソ連では戦車の下にもぐりこんで自爆する犬など、様々なタイプが生み出された。
僕はあまり知られていない"赤紙をもらった犬"のことを知ってもらうため、
また自分達が始めた戦争に他の動物をまきこむ人間の卑劣な行為を知ってもらうためにも
この本を読んでほしいと思います。
(中3 M.Kさん)