「女生徒(短編集)」
著者:太宰 治/ 出版社:角川書店
「私」は父を亡くし、母と暮らしている。
ちょっとしたことがきっかけで自己嫌悪に陥ったり、
楽しかったのに急にイライラしたりする。
ある時は死んだ父や嫁に行った姉を恋しく思い、
愛想よく振る舞っている母を見てもどかしく感じ、
そんなことを考えている自分に嫌気が差す。
そんな「私」が朝起きてから夜寝るまでの一日を描いた物語。―『女生徒』
当時20才だった夫人は余命僅かの妹と父と暮らしていた。
そんなとき夫人はタンスから妹あての手紙を見つける。
どうやら知らぬ間によその男の人と手紙のやり取りをしたらしいのだ。
相手の男性は妹の病気を知ったとたん手紙をよこさなくなっていた。
気の毒に思った夫人はあることを思いつく。―『葉桜と魔笛』
(中3 I.Eさん)